鬼系上司は甘えたがり。
 
「薪ちゃん、あけおめ!早いね!」

「由里子〜!あけおめ。がっつり寝正月しちゃったものだから、少しでも動いてぷっくり加減を早いところなんとか萎ませたいんだよね」

「ああ~、そういえば顔が丸いね」

「うん、そうなんだよ〜……」


隣りのデスクの由里子も出社してくると、また一つ、私の中で仕事モードへのギアが上がる。

今年もまた由里子と一緒に仕事ができることは主任とはまた違う部分で私のやる気に繋がり、また、一緒にいると公私共に刺激的なので、それだけでどうにもワクワクしてしまう。

相変わらず毒舌だけど頼りになる姐御だ。


「おはようございます」


そうこうしていると、主任も出勤してくる。


「新田くん、おはよう。正月休み満喫した?」

「うーん、実家でゴロゴロしてただけなので何とも。早く仕事したくてウズウズしてました」

「うわ、新田くんらし~……」


フロアの出入り口近くにデスクがある先輩社員に話しかけられた主任は、チラリと私のほうを意味ありげに流し見ると先輩もタジタジの発言をし、さっそく先輩を苦笑いに追い込む。

あれ、相手にしてくれなかった私への当てつけだよ絶対!主任、目が笑っていないもの!
 
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