歪んだ愛情【更新中】
すべての講義が終わり
4限まである亮介を待つために
美海と浅見とマナはカフェテラスで時間を潰していた。
果南は家に車を置きにいくと
3限が終わり早々に帰り
駅で待ち合わせとなった。
緊張して浅見は何度もストローでオレンジジュースをかき混ぜ、
何度も横に目の前にいるマナにオレンジジュースを飛ばしていた。
「何話したらいいんだろう」
「てか浅見と亮介くんってメールとかしてるの?」
「うん。最近毎日してる」
「え?それっていい感じじゃないの?」
「でも学校帰りにご飯食べに行こうって誘ったらバイトだからって断られた」
顔を下に向け
気を落とす浅見に美海は首を傾げて物言いをした。
「それって単にホントにバイトだったんじゃないの?亮介くんって奨学金で学校行って自分でお金払って一人暮らししてるんでしょ?」
「そうなの?知らなかった!」
「前に信ちゃんが言ってた。恥ずかしがって誰にも話してないらしい」
「そういう事、亮介くんから言ってくれるようになったらいい感じって言ってもいいかな?」
マナと美海が何度も首を縦に振り
頑張れ!と浅見を励ました。
美海が信吾の足音を感じ取り
顔を上げると
信吾と亮介、
明里と知らない女の子、
もう1人見たことはあるが名前の知らない男が歩いて来た。