歪んだ愛情【更新中】
駅に着くと果南がすでに待っていて
果南が待ち合わせで待つ姿を見て、
マナと浅見が驚いていた。
「果南が人を待ってる!変な感じ」
「待たせることしか知らない女だと思ってた」
果南に蹴りを入れられ、
そんな4人の姿を見て亮介が笑っていた。
「美海ちゃん本当に良かったの?」
「信ちゃんの事?別にいいよ。あまり気にしてない。あたしが止めても信ちゃんは行ってたと思う。飲みとか騒ぐのとか大好きだし。何よりお節介だから明里の恋愛の手助けしたかったと思うし」
「美海ちゃんは信吾の事本当によく分かってるよね」
美海は頬を引きつらせながら笑った。
本当にそうだろうか。
信吾を理解仕切れているのだろうか。
信吾が時々見せる
冷たい目、
人を勘ぐるのようなしゃべり方。
美海でさえも怖くなるときがある。
それで信吾を理解してると言えるのだろうか。
あの一件、
信吾が美海に手を挙げようとしたときから
異様に優しい。
それすらも美海は怖い。
千歳との事を
気が付いている
気がしてならない。
「亮介くんは浅見と仲良いよね」
「うん、そうだね。4人の中だったら唯子ちゃんが一番仲良しかな?」
「友達って感じ?」
「唯子ちゃんはすごくいい子だよね。逆にこっちが気を遣いたくなるくらいいい子だよ」
「浅見はうちらにもそうだよ」
「だから少しでも負担を減らしたくて守ってあげたくなっちゃうよ」
その発言に美海は目を丸くした。
亮介は浅見の事が好きなのは?
と頭の中で想像を巡らせた。