歪んだ愛情【更新中】
「初めまして。応陵の信吾でーす」
「すごい格好いい!明里ちゃんの友達?」
「うん。高校時代からの友達」
信吾が挨拶をすると
合コンの場は一気に盛り上がった。
他大から参加の女の子2人が信吾に目線を集中させていた。
「あれ?そっち1人足りないよね?」
「あー。うん。彼女と電話してるみたいでさ。今日無理矢理呼んだんだよね」
「そうなんだ。ちなみに俺も彼女持ちだからアピールとかやめてね」
ショック!
と言う大きな声が居酒屋に響き渡り、
乾杯のためのビールが席に並べられた。
「あいつまだ?」
「俺呼んでくるよ」
明里の友達の狙い目の男が立ち上がり、
席を後にする。
明里がビール瓶を持ち、
グラスに綺麗に注いで行くと
男を1人連れて帰って来た。
「ちょっと遅いよ。乾杯始めるよ!」
しびれを切らし女の子2人が催促すると
後ろで謝りながら入ってくる男を席に座る前に足を止めていた。
「早く座れば?」
「あ、う、うん」
男は手を引っ張られそのままなだれ込むように座った。