歪んだ愛情【更新中】
「浅見唯子!まだ飲めます!」
「知ってる知ってる!飲んどけ。明日は休みだし」
また瓶を口につけ
浅見は2本立て続けに飲み干してしまった。
目の前にある瓶を手にし、
亮介のグラスに注いでいく。
「4人共まだ酔ってないんだからね。亮介くんも酔ったら承知しないよ!」
浅見に注がれたビールを口にし、
そのまま一気に流し込んだ。
「唯子ちゃんが注いでくれたビールはおいしいね。」
照れる浅見を見て、その光景を3人は微笑ましく楽しんだ。
「そういえば信吾から連絡あった?」
「ないよ。楽しんで飲んでるんじゃない?」
「あいつ合流するんだよね?」
「たぶん」
「信ちゃんってどこの大学の子たちと遊んでるの?」
「あ、聞くの忘れた」
「光嶺大学の人達だよ!」
亮介の答えに
思わず4人は固まった。
亮介から目を離せずに
美海は手を震わせた。
3人は亮介から目を離し、
美海を見た。
果南が肩を叩き、
美海にカシスコークを持たせた。
「大学生なんていっぱいいる。男はたった2人って言ってた。そんな偶然ある訳ないよ」
カシスコークを一口含み、
喉を鳴らして飲み込むと
美海は笑って見せた。
そんな姿を亮介は目を光らせて見ていた。
そんな亮介を浅見は悲しそうに見つめた。