歪んだ愛情【更新中】
流れる涙を何度も亮介の手がすくい、
浅見はやっと笑みをこぼした。
「好きです」
「知ってるよ」
「もう!人が勇気を振り絞って言ったのに」
「唯子ちゃんが俺を超好きな事くらい知ってるよ。いつもラブ光線が飛んできてたもん」
「やっぱり嫌ーい!!」
「え?ちょっとー。唯子ちゃーん!」
浅見が亮介の前で出す最大の笑顔を向けた。
その笑顔は輝いていて、
浅見が心底信頼する証拠だった。
「終わった?」
店の扉が開き、
大きな声でマナが叫ぶ声がした。
「終わったよー!」
浅見が負けないようにと大きな声を出すと
3人が駆け足でお店に入ってきた。
泣いた後の浅見の顔を見て、
美海が身を乗り出した。
「ちょっと!亮介くん、浅見のこと泣かさないでよ!何言ったの?」
「ち、違うよ。美海!嬉涙なの!」
「って事は?」