歪んだ愛情【更新中】
まだまだ飲める4人に亮介は驚いていた。
少し酔ってきたのは
美海1人で
顔を赤くしすこしペースを落としていた。
それでも美海はまだ飲んでいる。
他の3人はペースも落とさず
ひたすら飲み続け、
グラスが3分の1を切ると追加していた。
「いいなー。浅見、幸せそう」
「マナはブラコンだから彼氏できないんだよ」
「関係なくない?」
個人の恋愛話に花を咲かせた。
誰もあえて美海の話には触れなかった。
亮介のいる手前、
千歳の話が出来ない。
かと言って信吾の話をしても
もう悩みしか出てこない事は分かっている。
「おじちゃーん!美海達いる?」
「いつもの席で飲んでるよ」
話が一瞬にして止まったのは信吾の声が聞こえたからだ。
美海は携帯を急いで探し、
画面を見ると着信5件と表示されていた。
「美海ー。携帯見てよ、ってあなたもう酔ってるでしょ?」
「酔ってらいよ。まらいけるー。携帯の存在わすれてたのらー」
果南に倒れ込む美海の肩を起こし、
信吾は美海の隣りに座った。