歪んだ愛情【更新中】
「信ちゃんに別れようって言った」
「え?本当に?」
「今言った。もう限界ですって」
「俺も早く綾を説得するよ」
そういえば
まだ千歳は別れを承諾されていないのだ。
綾が渋り、
まだ関係は続いていた。
「早く一緒になろう」
その言葉を最後に電話を切った。
また携帯を握りしめ、
家を出る準備をした。
とても1人でいられる夜じゃない。
タクシー会社に電話を掛け
急いで浅見の家に向かう。
亮介がいるかもしれない。
でも1人でいるのは辛かった。
信吾の最後の顔を頭から離し
千歳と撮った画像を眺めた。