歪んだ愛情【更新中】
世界の男がみんな亮介だったらいいのに、
と4人は思った瞬間だった。
物わかりのいい
優しい男だ。
一番近くにいる信吾が見習って欲しいものだ。
「寝な」
ベッドに座っていた果南が叩きながら美海を呼んだ。
思い足取りでベッドに近寄り掛け布団の中に体を沈めた。
そのまま目を閉じ、
果南に頭を撫でられながら美海は眠った。
「これで落ち着けばいいんだけど」
「まあ、無理でしょ。信吾は簡単に別れを許すわけないよ」
「でも今回は信ちゃんが何かしたわけじゃなくて美海の気持ちで別れようって言ったんだからさすがの信ちゃんも…」
「ないよ。信吾が何回も浮気してその度、美海は別れたいって言ったけど信吾は離さなかったでしょ?信吾の中で美海は絶対なんだよ」
果南は正しかった。