歪んだ愛情【更新中】
「お前は何度も美海に同じ事してきたんじゃないのかよ!美海が浮気したらこれかよ!おかしいだろ!!」
「誰に向かって口聞いてんだよ」
立ち上がった千歳にまた拳が飛んだ。
「何度でも殴れよ。それでお前の気が済むなら!でも美海は絶対渡さない!」
信吾は白い歯を見せながら、
右肘を千歳の頬骨に打ち付けた。
「何言ってんの?泥棒さん、人のものは取っちゃいけないの。幼稚園の頃教わらなかった?」
「美海は、美海はものじゃない」
「ううん。俺のだよ。美海ちゃんは一生俺の」
信吾の拳が腹を突き刺し、倒れた千歳の腹を上から勢いよく踏みつぶした。
「かはっ!!」
今まで聞いた事のないような音がした。
千歳の体の何かが折れた。
立ち上がる事の出来ない千歳に
信吾は容赦なく襲いかかる。
「この手で美海に触れたの?」
手を思い切り踏みつけ
さっきと同じ音が美海の耳に響く。
涙は止まらない。
でも立ち上がる事が出来ない。
「この口で美海の柔らかい口に触れたのかよ!」
そのまま口元を蹴り上げると
口の中から白いものが飛んだ。