歪んだ愛情【更新中】
「正直に答えていいよ。やっぱり俺に足りない部分があいつにあったのかな?とか思ってさ」
とまどう美海に追い打ちを掛けるように言葉を続ける。
「どうなの?ちゃんと答えてくれないと今後に続かないじゃん?」
目線を下げ、小さく口を開く。
「あまり覚えてない」
その瞬間、
助手席に乗り上げるように
信吾は美海に覆い被さった。
「は?んな答え聞いてないよ、はっきり言えって」
真っ黒な瞳で見下ろされ
何も映らない目から目線を逸らした。
「わからないって!」
少し強く言い放ったことを後悔した瞬間だった。
肌と肌のぶつかる大きい音が車内に響く。