歪んだ愛情【更新中】
お酒の弱い美海はすぐに眠りについた。
気の利くマナが片付けをし、
果南と浅見はまだ飲み続けていた。
「美海が笑ってるのがうちらには一番だよね」
「まあね。一時期信吾の事で悩みすぎて笑わなかったからね」
「うん。信ちゃんがよくなったとはうちらもまだ思えないしね」
「でも千歳くんって人もどうなんだろう。マナ達の知らない人だから逆に心配」
マナが美海にタオルケットを掛けながら、
眉をひそめた。
美海と信吾の事を知る3人は
誰よりも美海の事を心配していた。
美海の携帯が鳴り、
着信音で信吾と3人とも気が付いた。
果南が手を伸ばし、
携帯を耳に当てた。
「美海は酔って寝ました」
「果南?まじか。明日暇だったら遊ぼうと思ってたんだけど」
「今日うちら美海の家に泊まってるから明日はそのまま遊ぶんだよ!信吾と遊ぶ暇なんてありません」
「果南は相変わらず俺に冷たい」
「あんたの今までの行いが悪いからね」
無理矢理携帯を切り、
クッションの上に投げた。
3人共一斉にため息をつき、
美海を見つめた。
恋愛に走ると周りが見えなくなる美海の心配をした。