歪んだ愛情【更新中】
「よし!美海!頑張ってこい!」
果南が車で待ち合わせの駅まで送ってくれた。
美海が車を降りると、
3人がそれぞれ窓から顔を出して手を振っていた。
足取りが重い。
あと10歩で待ち合わせの場所に着くのに、
距離が異常に長い。
携帯を何度も開き、
時間をチェックした。
あと5分、
あと3分、
あと1分。
周りの男のひとがすべて千歳に感じる。
顔が分かるように、
マナと2人で撮ったプリクラを送った。
でも千歳の顔は分からない。
「美海?」