歪んだ愛情【更新中】
その話を思い返し、
果南はその場にあった
髪ナプキンを丸めた。
「信吾に好きな人出来たって言えば?」
「美海、殺されそう」
「素直にもう限界。別れたいでいいんじゃない?これも事実なわけだし」
頬杖を付いて美海が頬を膨らますと
3人がせかすように
今のままじゃ駄目だ、
と言い続けた。
「テスト面倒だね」
優しい声が聞こえてくると
浅見の背中から顔を出したのは
亮介だった。
「りょ、亮介くん」
「唯子ちゃん、そろそろ亮介って呼んでくれてもいいんじゃない?」
「う、うん」
浅見と亮介の会話の
3人で笑みをこぼしながら見ていると
浅見から睨みの目線が飛んできた。
「美海ちゃん。信吾と今連絡取ってるかな?」
「信ちゃん?さっきメール返したけど」
「あいつ何してるの?」
「え?学校来てないの?」
美海は確認を取るために信吾に電話をした。
「い、今学校着いたって」
慌てて喋り言葉を濁す美海に
みんなは首を傾げた。
「亮介くんさ、信ちゃん迎えに行ってあげてくれない?二日酔いでふらふらみたい」