歪んだ愛情【更新中】


「このまま世界が終わればいいのに」

「え?」

「そしたら綾ちゃんの事も信ちゃんの事も悩まなくて済む。このまま今の時間で世界が終わってしまえばいいのに」


千歳の胸に顔を埋め
美海はそのまま寝てしまった。


息苦しくないようにと
きちんと美海を仰向けに直し、
千歳は携帯を手に取った。


「綾?今家?明日話があるから、会わない?」


少し間が空いてから
綾が
いいよ、
と返事をした。


すぐに電話を切り、
そのまま電源も落とした。


美海の横で
水色に光りながら携帯が震えている。


信ちゃん


と表示されている携帯を開き、
着信が終わるのを待った。


カメラのマークのボタンを押し
そっと美海の頬にキスをする。


その瞬間に
シャッターを押し、
そのまま保存した。


信吾から着信がくると
信吾が美海に口づけをしている画像が流れる。


千歳はいつも
横でその画像を見て
息を飲んでいた。






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