歪んだ愛情【更新中】
2人でシャワーを浴びて、
美海の髪に1本1本指を通しながら千歳が乾していく。
「俺やっぱり一人暮らししようかな」
「何いきなり」
「そしたら美海いっぱいこれるじゃん」
「でもやっぱり綾ちゃんもたくさん来ちゃうんじゃない?」
「美海にしか合い鍵は渡さないよ」
その言葉に美海は頬を紅潮させて笑った。
美海の髪が乾くと
千歳は着替えを始める。
美海はその横で化粧を始めた。
朝早くから
美海の携帯が鳴り出した。
もちろん水色に光りながら。
「何?」
「朝から冷たいね、ハニー」
「朝からテンション高すぎ」
「昨日電話したんだけど」
「知らない。多分寝てたんだと思う」
「今どこにいるの?」
「果南の家。だから迎えにこなくていいよ。果南の車で行くから」
バイバイも言わずに
美海は電話を切ってしまった。
「昨日、夜信吾くんから着信あったよ」
「今言ってた」