歪んだ愛情【更新中】
千歳は化粧をする美海の長い髪をいじりながら
美海を見下ろした。
「昨日電話が掛かってきて、いつも着信が来ると信吾くんとの画像が出るじゃん?」
「うん。昔のね」
「データフォルダ見てよ」
ゆっくり携帯を開いて
美海は口を開けた。
「何してんの?」
「小さな対抗心」
すぐにロックのかかるフォルダに入れ
美海は嬉しそうに
その画像を何度も眺めた。
「千歳可愛い!」
化粧が終わると同時に美海は千歳に飛びついた。
「朝っぱらから抱きつくとまた襲いますよ?」
「それは駄目。遅刻しちゃう」
美海も着替えを始め、
2人で学校の準備をする。
果南がこのラブホテルに迎えに来るまで
あと20分を切っていた。