歪んだ愛情【更新中】
浅見は後ろから手を握り美海を揺すった。
「美海いいの?」
「亮介くんが行くよりいいじゃん。別に信ちゃんが行ったところで今の信ちゃんに浮気は出来ないよ」
果南が深く頷き
マナも納得したように浅見の肩を叩いた。
「美海ありがとー!!他大の女の子達にも信吾くんは彼女持ちだからって最初から言っておくからね!」
「別に言わなくてもいいよ。信ちゃんの浮気はもう慣れた」
後ろから首を絞められ
美海は顔を赤くした。
「こら、そういう事言わないで。俺可哀想じゃない」
「あ、いたの?飲み過ぎないようにね」
「美海ちゃんホントにいいの?俺が行くのに」
「亮介くんは行かないでいいよ。行くくらいなら今日あたし達と飲みに行こうよ」
賛成!と果南とマナが声を揃えると
亮介もそれがいいな、と話に乗ってくれた。
「ずるい!俺もそっちがいい」
「明里のためにも人肌脱いであげれば?その後信ちゃんもうちらに合流すればいいし」
そんな話をしながら
浅見が後ろで足をばたつかせていた。
「美女4人と飲めるなんて俺幸せじゃないですか。唯子ちゃん俺にビール注いでね」
「え、あ、うん!注ぐ!」
そんな2人の会話を横目に
美海と果南とマナは歩き出した。
明里と信吾が今日の話をするために
その場で立ち話をしているのを後にして次の講義の教室に向かう。