先生がくれたもの
教室を見てみると、私の他には、私が可愛いと言っていた前の席の子や地味な子ばかりだったからだ。
唯一ましなのは前の席の子だけだ
私は話しかけようか迷っていると、だんだんと人が集まってきたので、私が前の席の子と話すことは無かった。
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しばらくすると、教室の大半が埋まってきていた。
周りはガヤガヤしていて、私はただ一人窓を見つめていた。
すると、ガラッという音とともに先生が入ってきた。
「おはようございます。今日は身体測定の日なので、今から番号順に廊下に並んで下さい。身体測定は他の組もいるので、空いてるとこから回って下さい」
先生は笑顔で言うと、先に廊下にでていってしまった。
ぞろぞろと人が廊下に出ていき、私も慌てて席を立ち廊下に出た。
二列で並ぶため、私は番号が奇数なのであの子とは離れてしまった。
並び終わって、先生が先頭に立って体育館までの道を誘導するようだ。
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体育館につくと、もうすでに他の組は来ていて、私たちは空いている身長測定の方に並んだ。
次々と測り終わっていき、とうとう私の番になった。
私は少しでも背が伸びていますようにと願いを込めて測った。