先生がくれたもの


「158・7ですよ」


担当の先生に言われて、私は内心嬉しすぎて脳内お花畑状態だった。


私がいた場所に戻ると、同じクラスの女の子確か七美ちゃん?が話しかけてきた。


「ねぇねぇ、何cmやった?」


私は話しかけられたことで、少々びっくりしながらも答えた。


「158・7やった」


私が言うと、七美ちゃんは言った。


「何でそんなに背が高いの?私なんてデブやし背低いしさー」


なんかすごいネガティブじゃない?


私も人の言えるくらい明るくはないけどさー。



「でも七美ちゃんは明るいし面白いからいいやん」


七美ちゃんは結構クラスでも、明るいこのグループにいてすっごく面白いんだ。


「嫌みか!!」


なんて笑われてしまった。


私が驚いた顔をすると、七美ちゃんはこう言った。


「私は痩せたいの!」


その意気込みに、私は苦笑いをするしかなかった。


私が七美ちゃんとしゃべっていたら、もう全員測り終わったようで次のやつに行くことになった。


次は体重測定らしい。



順番を待っている間も、少し七美ちゃんと話をしながら待っいた。



七美ちゃんの番になり、七美ちゃんが測りに行くと、私は一人になってしまって早く帰って来ないかなと思っていた。


七美ちゃんは測り終わったのか、ズーンと暗くなって帰ってきた。


帰って来るなり、七美ちゃんはこう言った。



「また太った…」


わざわざそんな暗い顔で言わなくてもいいのに。


私は少し面白くなって一人笑ってしまった。



まぁ、周りにばれないようにだけどね。







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