先生がくれたもの
テストなんて中学以来だし、なんていっても入学したてでテストなんてついてない。
でもテストは大切だし、家に帰ったら勉強しなきゃな。
ふとクラスを見れば、もうみんな連絡先を交換しあっている。
ヤバい。
このままじゃ私ぼっちになってしまう。
それだけはなんとしてでも、阻止しなければ。
でも人見知りの私が当然のように話しかけれる訳がなく、周りがグループになっていくのを、ただただ見ているだけだった。
しばらくすると、皆がぼちぼち帰り始めたので、私も親のいる場所まで行き帰ることにした。
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家につき、私は早速勉強に取りかかった。
勉強といっても、春休みに高校側から配られたプリントをやるだけなんだけど、これがまた難しいんだよな。
こんな問題中学ではやらなかったし。
そんな意味不明な問題は直ぐに私のやる気をなくさせた。
どうしよう…。
このままじゃ全部点数が低くなってしまう。
一つだけでも良い点をとらなければ。
そう思い、私は一番得意な国語に取りかかった。
国語は意外に簡単で得意分野なだけはあるなと思った。