幼なじみ≒恋人

「はぁ〜…俺、教室戻るわぁ…」


俺は扉に向かって歩きだした

「えッ…春斗…??」


俺を追いかけてくる梨杞ー…



「待ってよっ!!突き飛ばしたこと怒ってるの……??」


俺は立ち止まって振り返った


「別に怒ってるわけじゃねぇーよ。ただ俺のこと忘れてるようなやつといても楽しくないだけ。」


あ゙ぁぁーー…

こんなことが言いたいわけじゃないのに

言葉って怖いな……


想ってることはなかなか伝えられないのに


想ってもないことはどんどん口から出て相手を傷つけるー……


「…………」


梨杞は俯いたまま何もしゃべらない



ここで梨杞を抱きしめて

「嘘にきまってるだろ」

みたいなこと言えば喧嘩しないで済むことはわかってる



でも俺のからだは梨杞とは反対方向に進むー…



バタンッー…

ドアを閉めて俺はその場にしゃがみ込んだ



梨杞が後ろで泣いてるのがわかったから

「ヒッ…春…ック斗…」

俺を呼んでた…


「好きな女泣かせるなんて…最低な男だよな……」
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