幼なじみ≒恋人




俺が何も答えないから不安そうに俺を見上げる梨杞



その顔はダメだろ;;


目をうるうるさせて
上目使いでー…



それに今にも泣きそうだし

正直に言うしかねぇーか…



「昔、梨杞とした約束を思い出してたんだよ。んで、思い出したら恥ずかしくてさっ///」



「本当に怒ってない?」



「だーかーら怒ってないって!」



「よかったぁ…」



安心したのかニコッって笑って抱きついてきたから
ギュッって抱きしめた






「なぁ…このまま押し倒してもいい?」


誰もいない家に二人きりだしさっ


「えっ…?」


あちゃー…固まっちゃった
一応恋人同士だからそういうこともあるかもしれないだろ?

まぁ、こいつはそんなこと考えてないか



「はは…冗談だって!」

ちょっと本気だったけど;;


「…///」



真っ赤な顔で見つめられたかと思うと俯いて、また見つめられて

その繰り返し…



何か言いたいことでもあるのか??




「あ…のね…」



「ん?」



そこでまた俯いて
黙り込んだかと思ったら



「あたしが…プレゼントじゃダメ…かなぁ…?///」


小声で言われたから
最初は聞き間違いかと思った


だって…
梨杞がそんなこというとは思えないし…
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