幼なじみ≒恋人




梨杞の元気がなくなってからもう二、三日が経つ


梨杞の笑顔が見れなくて


俺の気分は


どん底まで下がっている



最初は何かに怒ってると思ったんだけど


どうやら違うみたいで何かに悩んでるみたいなんだ…


相談してくれればいつでも力になるのに…


俺って…頼りないのかな…


はぁー…どうすりゃいいんだよ……






昼休み、生徒会のことで職員室に呼ばれた


いつもなら梨杞と一緒に行くんだけど……


今の梨杞を傍で見てるのは辛かったから一人で行った

「失礼しました…」



はぁー…

やる気しねぇー…


てか最近の俺…溜め息多くね?


梨杞が傍に居てくれないと落ち着かないし、やる気もおきない…



「はぁー…」


「はぁー…って、お前こんなとこで何してんだよ!?」


教室に戻るなり怒られる俺;


他に約束あったか?


「何って……」


「梨杞チャンが女の先輩達に呼出しされたらしいぞ」

梨杞が…!?


「なんで?」


「はっきりとはわかんねぇーけど、お前関係らしいのは確かみたいだぜ…」


昔から梨杞はよく呼出しをされる


呼び出しの理由は俺と一緒にいるから…


なんで一緒にいちゃいけねぇーんだよ?


俺が一緒に居たいから傍にいるだけなのにいつも梨杞に迷惑かけちまう…


近頃は呼出しされてなかったから気を抜きすぎた



「どこに行った!?」


「階段を上ってくのが見えたから…屋上じゃねぇか?」


俺はそれを聞いて走りだしたー…




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