幼なじみ≒恋人


「隠れてないで出てこいよ」


赤い顔を隠す為か布団に潜り込んだまま出てこない梨杞に話しかけた



かれこれ10分以上でてこねーし・・・。



ガバッと布団をどかして起き上がったかと思うと俺をチラッと見て



「梨杞?」


「・・・・・・・」



返事無しか・・・・


やっべぇな・・・
怒らせたか?


どうやって機嫌を取るか布団から出て行こうとする梨杞を見ながら考えてると


「梨杞!?」


布団から立ち上がった梨杞が床にしゃがみ込んだ。



「・・・いた・・い」


梨杞の口からでた苦痛の言葉を聞いて直ぐに梨杞の側に行くと


痛みに耐えているのか苦痛を顔に浮かべてお腹を抑えてた。



「どうした?お腹痛いのか?」



「・・・・・・・・」


さっきのをまだ怒ってるのか話そうとしない


「梨杞!黙ってたらわかんねーだろ!」



少し口調を強めて言うと梨杞がビクッと体を震わせ



「お腹・・・痛いの・・・」



やっと話したと思ったら痛みのせいなのか、口調を強めたことを怖がってるのか、少し涙目になってるし。


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