幼なじみ≒恋人
「大丈夫か?」
怖がらせないように優しい口調で問いかける
ん?
梨杞の顔を覗き込んだらほんのり顔が赤くなってるような気が・・・
「・・腰も・・・痛いかも・・・」
あー、そういうことか。
この言葉でこの痛みの原因がわかった。
きっと梨杞もそれに気付いたんだな。
「キャッ・・・春斗?」
梨杞を抱きかかえて優しくベットに寝かせた。
「今日は1日ゆっくりしてろ。」
「だ、大丈夫だよ!ゆっくり動けば動けないこともないし・・・」
「だーめ!ひどくなったらどうすんだよ?今日は何でも梨杞のいう事聞いてやるから大人しくしてること!わかったか?」
納得いかないような顔でじぃーと俺の顔を見つめてたけど、そんな目で訴えられてもダメ!
いつもなら簡単にその目にやられるけど今回はやられるわけにはいかない。
悪いのは俺だから。
昨日もっと優しくしておけば・・・
「わかった。今日は春斗のいうとおりにする。」
今回は視線攻撃が通用しないのがわかったのか何とか納得してくれた。
「よしっ!いい子だ。」
優しく頭を撫でると嬉しそうに笑顔を浮かべてる。
そんな梨杞の笑顔を見て少し安心した。
さっきは凄く辛そうな顔をしてたから・・・
「軽くシャワー浴びてくるから大人しく寝てろ」
そう言って前髪を軽く掻き揚げ額に口付けをした。
梨杞の元を離れ着替えの準備をしている様子を黙って見ていた梨杞に
「春斗」
「ん?どうした?」
部屋から出ようとしたところを呼び止められた。