幼なじみ≒恋人


痛みが酷くなったのかと思って急いで梨杞に駆け寄ると布団からちょこっと顔を出してる梨杞


「・・・早く戻ってきて・・・ね?」


「・・・・」


「春斗?」


「あ?わりぃ。すぐ戻ってくるから待ってろ」


コクンって頷く梨杞を確認して俺は風呂場に向かった。




鏡に映った俺の顔はにやけてばかりだ。

まさか梨杞があんな事言うとは思わなかったな・・・
あれはきっと梨杞なりに甘えてるんだよな?


甘えてくれた事が嬉しくてまた俺の顔がにやける。


これは・・・完璧に梨杞中毒だな・・・。


って、早く戻らねーと。
俺が居なくて寂しくて泣いてるかもしれないし。


にやけながら急いでシャワーを浴びた。





「梨杞?」

部屋に戻りベットの中に居る梨杞に呼びかけると

「・・・・」


あれ?
寝てんのか?


ベットに近づくと微かに寝息が聞こえてくる


ん?
これ・・・・・


「俺のシャツじゃん」


寝ている梨杞は俺のシャツを握り締めていた。


「もしかして、そのシャツは俺の代わりなのか?」


すっごく幸せそうな顔して寝てるもんだからシャツにまで嫉妬しそうだ。


しばらく寝顔を眺めてたけどいっこうに起きる気配がない。


「はぁー・・・早く戻ってきたのにな・・・」


梨杞を起こさないように俺は部屋を出た。

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