幼なじみ≒恋人
「梨杞!?どうした?」
梨杞のところに行こうと階段を上ろうとすると階段の途中でうずくまっている梨杞が目に入った。
「どっか痛むのか?」
「ううん。足がふらふらしてるから階段から落ちそうになって・・・ビックリしてしゃがみ込んじゃった」
「ばか!俺を呼べばいいだろ?本当に階段から落ちたらどうすんだよ?」
「だって・・・呼んでも下には聞こえないでしょ?だからあたしが降りてくしか・・キャッ・・・」
俺は梨杞を抱きかかえリビングに向かった。
「梨杞が呼べばどこに居ても俺には聞こえんだよ」
「嘘つき。さっき呼んだけどきてくれなかったもん」
小さい声で呟きながら俺の首にしがみ付く梨杞
あー・・・
俺、コンビニに行ってたんだった
やっぱ梨杞を置いて出かけるんじゃなかったな
「ごめん。ちょっとコンビニに行ってたんだよ。」
「コンビニ?」
ソファーに慎重に梨杞を下ろすと不思議そうに首を傾げながら聞き返してきた
「卵を買いに行って・・・はい、これ」
キッチンから買ってきたものを持ってきて梨杞に渡すと中身を見て
「プリンとケーキと・・お菓子?」
「梨杞好きだろうなぁーと思って買ってきた」
「これ全部あたしに?」
「そ、そうだけど・・・」
あれ?
予想ではすげぇー喜んでくれると思ったんだけど
深刻そうな顔してるのは気のせいか?