幼なじみ≒恋人




「…………」


梨杞は黙って俯いた

なんで黙るんだよ!?


「そんなに俺って頼りないか…?」


「ちがっ…そんなことないよ…」

一瞬俺のほうを見たけど

梨杞はまた下を向いた


「じゃぁ…なんで言わないわけ?」


「…ック…ヒッ…だっ…て…」

梨杞の目からは涙が溢れてた


「ごめん梨杞。言い過ぎた…だから泣くなっ!!」


何やってたんだよ…俺は…

梨杞泣かすなんて…

マジありえねぇー…



「先輩達に…春斗があたしのこと…迷惑がってるって…言われたの……」


確か昼休みの時もそんなこと言ってたな…


「あたしも…そうかもしれないって…思って…」


「はっ!?どうしてそう思うんだよ?!」


「だって…朝いつも怒るし…あたしが…遅いからいけないんだけど…それに…なにかあると…必ず助けてくれて…迷惑かけすぎだもん……」


朝はかってに俺が早く待ってるだけだぞっ?

早く梨杞に会いたいからどうしても時間より早くなっちまうんだよ!!


怒るのは…照れ隠しなんだよな…

梨杞可愛すぎるからさぁ…

「だから…春斗には…迷惑かけちゃ…いけないって思って…」







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