【完】俺のこと、好きでしょ?
Chapter*1
一匹オオカミくん
あ、また今日も……。
放課後になるとよく目にする光景。
クールな彼は、放課後になるといつも女の子に呼び出される。
「あの……有馬くんのことが好きです。付き合ってください」
「……ごめん」
……あーあ、フられちゃった。
これで告白を断ったのは、何人目だろう?
そんなことを思いながら、あたし、葉山 美月(はやま みづき)は、
掃除用具を片手に、2階の窓から見える校舎裏にいる彼の姿を見つめていた。