【完】俺のこと、好きでしょ?
どうしよう。一旦ここを離れた方がいいか?
いつ彼女達が出てくるかわからないし、ここで鉢合わせしたら超ウルトラ気まずいし……。
数分も経って戻って来れば、彼女達はあたしに仕事を頼んでサクッと帰るかもしれないし、そうするか……。
モンモンと、どうすることが1番の最善策か考えてる時だった。
「何してんの?」
顔を上げれば、そこには大きな鞄を持った有馬くんがいた。
ドキリと心臓が跳ねる。
今日、1番会いたかった人……話したかった人だ……。
「早く戻ってこないかなぁ、葉山さん」
「ノート提出にどれだけ時間かかってんだろ?あたし達がカラオケ行けないじゃん」
ドキィッ!!
今度は逆の意味で、心臓がドギマギした。
聞かれた。今の絶対、有馬くんにも聞かれたぁぁ!!!