【完】俺のこと、好きでしょ?



どうしよう。一旦ここを離れた方がいいか?


いつ彼女達が出てくるかわからないし、ここで鉢合わせしたら超ウルトラ気まずいし……。


数分も経って戻って来れば、彼女達はあたしに仕事を頼んでサクッと帰るかもしれないし、そうするか……。


モンモンと、どうすることが1番の最善策か考えてる時だった。



「何してんの?」



顔を上げれば、そこには大きな鞄を持った有馬くんがいた。


ドキリと心臓が跳ねる。


今日、1番会いたかった人……話したかった人だ……。



「早く戻ってこないかなぁ、葉山さん」


「ノート提出にどれだけ時間かかってんだろ?あたし達がカラオケ行けないじゃん」



ドキィッ!!


今度は逆の意味で、心臓がドギマギした。



聞かれた。今の絶対、有馬くんにも聞かれたぁぁ!!!



< 132 / 462 >

この作品をシェア

pagetop