【完】俺のこと、好きでしょ?
……えっ。
ど、どういう意味……?
「あんたに見られて、シュート絶対に成功させないとってヒヤヒヤした」
意地の悪い笑みを浮かべて、あたしを横目に見てくる有馬くんにムッとする。
「もう!」
ちょっとでもドキッとしたあたしが、バカみたいじゃないか。
「お疲れ有馬!」
「ナイスプレイだったぜー!」
ふたりで話してるうちに、周りに男バスチームのクラスメイトが集まってくる。
「あ、うん。お疲れ」
有馬くんは、一気に話しかけられて驚きながらもみんなにそう返す。
それがなんだか慣れてないみたいで、ちょっと新鮮な反応が見れて嬉しかった。