【完】俺のこと、好きでしょ?
「……葉山。清水のところに行こうぜ」
「うん」
見えなくなるまで有馬くんの背中を見つめていると、石原くんがあたしに声をかける。
そして2人で、歩き始めた。
「お前ってさ、あいつのこと……」
「ん?」
「いや、なんでもない」
何かいいかけて止めてしまった石原くんに、首をかしげる。
なんか、さっきより元気ないな……。
そのあと梓と合流し、梓の絵を見たあと、その日はやがてお開きとなった。