【完】俺のこと、好きでしょ?



……熱心? あたしが?


何故そう思われたのかがわからなくて、首をかしげる。



「そうじゃん。こんな遅くまで2人で勉強するなんて」



「熱心なのはあたしじゃなくて、石原くんの方だよ」



石原くん、という単語を発するたびに有馬くんの眉間にシワがよってる気がした。


それだけじゃない。


なんだか、言葉の端々にトゲを感じてしまうのは気のせいだろうか……?


寝起きだから機嫌が悪いのかな?



どうにか気を紛らわせることはできないかと、言葉を探す。



あ、そうだ。



「どうして有馬くんは、あたしを待ってたの?」



「……それ、理由いる?」



「え?」



「あんたに会いたいって思ったから、待ってただけ」



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