【完】俺のこと、好きでしょ?



――ピロリロリン♪



ふいに、あたしのスマホにLIMEの通知が届く。


放課後だから、マナーモードは解除していたのだ。


誰だろうと思い、画面を見ると石原くんからメッセージが届いていた。



─────

まじ今日はごめんな!
必ず時間作るから、
そのとき俺の話聞いて。

─────



……石原くん、わざわざこんなメッセージまで。



「誰から?」



前方から鋭く届いてきた言葉に、画面から顔を上げた。



「そいつのとこに行くつもり?」



見ると、有馬くんが教卓から少しだけぐいっと身を乗り出して、冷たい目つきであたしを見ている。


まだ誰とも言ってないのに、相手が誰か確定してるみたいな言い草だ。



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