【完】俺のこと、好きでしょ?
「なんで有馬と一緒に……?」
不思議で仕方ないとでもいう目。
当たり前だ。
もともとこの日は石原くんから誘われていたのに、あたしはそれを断った。
だから、ただ純粋に疑問で仕方ないのだろう。
「あのね……えっと……これには訳が……。 ……?」
ふと、石原くんの視線の先が気になった。
さっきからジッと、ある一点を集中してみている。
穴が開くほどって言葉がピッタリなほどに。
あたしは気になってその視線の先を追ってみ……オーマイガー!!!!
あ、あ、ああああ有馬くんとあたしが手をつないでる!!
つないでるところガン見されてる!!
咄嗟に手を離そうとした。
……が。