【完】俺のこと、好きでしょ?
実行委員のあたしは、もう1人の実行委員である石原くんと共に、創立祭についての話し合いがある委員会に来ていた。
「あ、君!迷子の子の時の人!」
「!!」
そこであたしは、とある男子生徒に指をさされて叫ばれていたのだ。
この人、見覚えがある。
有馬くんと初めてデートしたときの待ち合わせで、迷子のケイ君に泣かれて困ってた人だ!
まさか、同じ学校の生徒だったなんて。
「やっほー!やっぱどっかで見たことあるなぁって思ってたら、同じ学校の子だったんだ!しかも学年も同じなら、納得〜」
……あたしは記憶になかったですが……。
思わぬ再会に、驚きを隠せない。
「あ、俺の名前は朝霧壮吾(あさぎりそうご)。よろしくね」
「……よろしくお願いします?」
「え、なぜ疑問系?」