【完】俺のこと、好きでしょ?





実行委員のあたしは、もう1人の実行委員である石原くんと共に、創立祭についての話し合いがある委員会に来ていた。



「あ、君!迷子の子の時の人!」



「!!」



そこであたしは、とある男子生徒に指をさされて叫ばれていたのだ。



この人、見覚えがある。



有馬くんと初めてデートしたときの待ち合わせで、迷子のケイ君に泣かれて困ってた人だ!


まさか、同じ学校の生徒だったなんて。



「やっほー!やっぱどっかで見たことあるなぁって思ってたら、同じ学校の子だったんだ!しかも学年も同じなら、納得〜」



……あたしは記憶になかったですが……。


思わぬ再会に、驚きを隠せない。



「あ、俺の名前は朝霧壮吾(あさぎりそうご)。よろしくね」



「……よろしくお願いします?」



「え、なぜ疑問系?」


< 337 / 462 >

この作品をシェア

pagetop