【完】俺のこと、好きでしょ?
徐々に覚醒してきた目で、周りを見渡した。
白を基調とされた部屋。そして天井。
そうか、ここは保健室だ。
ん? 保健室……?
あれ? なんで有馬くんがここに?
さっきまでここにいたのは、朝霧くんと保健室の先生だったのに。
ていうか……んっ!!?
あたしはそこでようやく、はたと気づく。
仮にも公共の場で、1つのベッドを2人が共有していることに。
「朝霧って誰?」
……!!!?
「ちょ、有馬くん!ここ、保健室だよね!?」
「あんたの友達? 男友達?」
あたしの焦りなど、さぞどうでもよさそうに我が道を行く有馬くん。
そのせいで話が噛み合ってない。
寝起きでうまく働かない脳を、必死にフル回転させた。
けれど全く、この状況が理解できない。