【完】俺のこと、好きでしょ?
「ははっ。いったいいくつ例外があるのかな?」
クスクスと笑いながら、ちょっと意地悪げな言葉を投げかけると、シーツの擦れる音と共に有馬くんの動く気配がした。
えっ……?
ベッドが軋む音と共に、布団が大きくずれる。
次の瞬間、熱い息遣いを感じ、あたしの言葉を封じるように唇が塞がれた。
「んっ……」
「……っ」
き、キス……!?
ちょっと痛みすら感じる荒っぽいやり方に、ドキドキがおさまらない。
覆いかぶさった有馬くんの首筋から、微かな温もりと共に彼の匂いが鼻をかすめる。
……あ、まずい。
頭がボーッとする。