【完】俺のこと、好きでしょ?



「なんか美月、楽しそう」



「えっ?」



「だって、すっごい笑顔」



ニコッと笑って、あたしの頬をツンツンっとしてきた梓。


無意識のうちに、口角があがっていたことに気づく。



「そんなに笑ってた?」



「うん!めっちゃ!」



うわぁ、恥ずかしいー!





突然、教室のドアが開く。



「おーい、葉山ー!ちょっと来てくれるかー?」



ひょこっと顔を出した担任の先生が、あたしの名前を呼んだ。



梓と話してる最中だったけど、あたしは先生に呼ばれたため、そこで会話を中断して先生について行った。


< 40 / 462 >

この作品をシェア

pagetop