【完】俺のこと、好きでしょ?
「なんか美月、楽しそう」
「えっ?」
「だって、すっごい笑顔」
ニコッと笑って、あたしの頬をツンツンっとしてきた梓。
無意識のうちに、口角があがっていたことに気づく。
「そんなに笑ってた?」
「うん!めっちゃ!」
うわぁ、恥ずかしいー!
突然、教室のドアが開く。
「おーい、葉山ー!ちょっと来てくれるかー?」
ひょこっと顔を出した担任の先生が、あたしの名前を呼んだ。
梓と話してる最中だったけど、あたしは先生に呼ばれたため、そこで会話を中断して先生について行った。