桜舞う季節
現代からの旅人
気がつくと私は、見たことのない大きな桜の前に立っていた。




「きれ…い。」



そんな言葉がでた。

あれ、でも今の季節って冬じゃなかったっけ。


ふ、と我にかえる私。



里芋 明
さとい めい

17歳。



「……ってここどこだああああ」

目の前にあるこんなに大きくて綺麗な桜見たことないし。
見知らぬ土地に居るじゃん…



「えっ、迷子ですか…」



ざく…ざく…

「足おと?と話し声…」



これで、助かる。

やっと帰えれるって思った私だった。





「いやー、今年も京の桜が満開ですなー」


(んっ…?!何故にあのような丁髷に着物に草履。)



「京といえばこないだも新撰組の芹沢っちゅうもんが暴れたって話だ」



(新撰組…。って……あの)


「すっすいません‼︎‼︎‼︎そこのお二方‼︎



私が喋りかけるとこちらの存在に気づいたかと思うと

少し驚いたような顔をして逃げてしまった。




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