桜舞う季節
凄い賑わいだなあ。
なんかのお祭り?ってぐらいの凄さ。
人がいっぱい。
私は、一つのお店にたちよった
「わー、この髪飾り可愛い」
桜とウサギの可愛らしい髪飾り。
・
「おっ、おにーちゃんみたてがいいね!それ人気の品だよ」
おにーちゃんって。
「そーなんですか。本当に可愛いですもんね」
少し、笑みがこぼれた。
「おめえさん本当に男か?えらいべっぴんさんだあははは、それ持ってきな、くれてやるよ」
「本当に‼︎ありがとうございます。大切にします。」
「元気だせよ」
一瞬驚いた。
元気だせよってそんな顔してたのかな
「…はい」
きっと少し浮かれてたんだ。
あの人達がいなくて。
賑わってる町並みに私も参加してるって思えて。
だから
ドン
「いってーな、にーちゃん。喧嘩うってんのかあぁ?」
だから
こんな奴にぶつかられるんだ。
「すいません。本当にごめんなさい。」
だから許して。怒らないで。怖い。怖い。
“ここは、あの時代じゃないんだよ”
「あの人達がいない時代」
「あぁ、なにボソボソいってやがんだ」
(でも、怖いよ。怖いんだよ。)
上を見上げるのが怖い
“また、逃げるの?またやられっぱなし?”
(わかんないよ…)
“上をみて。上をみたら世界は、広いって事がわかる、ねっ”
綺麗な青空。
“世界は、綺麗な物が沢山ありふれてる”
「坊主。聞いてんのかって言ってんだろーが‼︎‼︎」
「上を向いたら、綺麗な青空がみてる」
私は、今できる。
違う。
今までできたことを今だすんだ。