桜舞う季節

凄い賑わいだなあ。

なんかのお祭り?ってぐらいの凄さ。


人がいっぱい。


私は、一つのお店にたちよった


「わー、この髪飾り可愛い」

桜とウサギの可愛らしい髪飾り。


「おっ、おにーちゃんみたてがいいね!それ人気の品だよ」



おにーちゃんって。

「そーなんですか。本当に可愛いですもんね」

少し、笑みがこぼれた。



「おめえさん本当に男か?えらいべっぴんさんだあははは、それ持ってきな、くれてやるよ」


「本当に‼︎ありがとうございます。大切にします。」



「元気だせよ」





一瞬驚いた。
元気だせよってそんな顔してたのかな
「…はい」




きっと少し浮かれてたんだ。


あの人達がいなくて。

賑わってる町並みに私も参加してるって思えて。






だから



ドン

「いってーな、にーちゃん。喧嘩うってんのかあぁ?」


だから
こんな奴にぶつかられるんだ。


「すいません。本当にごめんなさい。」

だから許して。怒らないで。怖い。怖い。



“ここは、あの時代じゃないんだよ”


「あの人達がいない時代」



「あぁ、なにボソボソいってやがんだ」


(でも、怖いよ。怖いんだよ。)

上を見上げるのが怖い


“また、逃げるの?またやられっぱなし?”



(わかんないよ…)


“上をみて。上をみたら世界は、広いって事がわかる、ねっ”












綺麗な青空。




“世界は、綺麗な物が沢山ありふれてる”







「坊主。聞いてんのかって言ってんだろーが‼︎‼︎」


「上を向いたら、綺麗な青空がみてる」


私は、今できる。
違う。

今までできたことを今だすんだ。


< 4 / 8 >

この作品をシェア

pagetop