桜舞う季節
まずは、よける。

それから後ろに、まわって。

肩から首にかけて一本いれる。

ばんっ


どさっ

男が目の前に倒れる。


「はー、はぁはぁ」

自分でも
息使いが荒いのがわかる。


こんなに必死になにか、を思って行動したのは、初めてだった。




「君達は、そこの不逞浪士をつれて屯所に戻っていてください。」

「はっ、先に戻り………に伝えおきます」


「……さんは?」

「んっ?僕、僕は、この子と話があるんでね。」


(えっ…)


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