夢が繋げた未来~何度倒れても諦めないで~
「……何か緊張してきた……」


思わずポツリと出た言葉。
先生と2人になるのは珍しくない。
部活でだって、数学準備室でだって。
2人きりで過ごした事は何度もある。


「高瀬さん。大丈夫ですよ」


ガチガチに固まる私を先生は面白そうに見ていた。
なんか恥ずかしい。
私だけが意識をしてるみたいで。


「い……家に入りましょう!」

「ふふっ。分かりました」


面白そうに笑う先生をよそに私は家の中へと入る。


「お邪魔します」


誰もいないのにどこまでも丁寧な先生に胸が温かくなる。


「どうぞ」


スリッパを出して私はリビングへと向かう。


「ご飯作りますね。材料あるかな」

「僕も手伝います」

「先生は休んでいて下さい!」


先生をリビングのソファーに追いやろうとしたけど優しく断られる。
結局2人でご飯を作る事になった。
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