夢が繋げた未来~何度倒れても諦めないで~
「ここか……」
1-5と書かれた教室の前で私は立ち止まる。
今日から新しい人生が始まるんだ。
友達も知り合いも誰もいないこの学校で。
よっし、行きますか。
気合いを入れて教室の扉を開けた。
ガラッと少し低い音を立てながら開く扉。
その音に反応する様に中にいた人たちが同時にこちらを向く。
「……」
緊張した顔が私に向けられていた。
まあ、最初だから当たり前か。
静まり返る教室は少し居心地が悪いが、気にする事なく教室に足を踏み入れた。
自分の席を確認して歩き出す。
「……」
席に着いたはいいけど隣の男の子に凄く見られている気がする。
強い視線に我慢が出来なくなった私は、そっちに顔を向けた。
「あ……あの……」
「あっ……ワリィ!!
可愛かったから見惚れてた」
「……はい!?」
何だこの人は。
いきなり何を言い出すのかと思ったら。
私はからかわれているのだろうか。
そう思ったが、赤くなった顔を見ると何も考えられなくなる。
「いや……何でもねぇよ!
俺は高岡 亮太(たかおか りょうた)!よろしくな!!」
ニカッと浮かべた男の子は真っ直ぐと手を最伸ばしていた。
黒い髪が彼の笑顔と整った顔つきを引き立てている。
「私は高瀬 真希(たかせ まき)。こちらこそよろしくね!!」
差し伸ばされた手に自分の手を重ねる。
高岡 亮太くんか。
高校で初めて出来た友達だ。
嬉しさに顔を緩めながら私は笑った。
新たなスタートの幕開けは順調の様だ。
1-5と書かれた教室の前で私は立ち止まる。
今日から新しい人生が始まるんだ。
友達も知り合いも誰もいないこの学校で。
よっし、行きますか。
気合いを入れて教室の扉を開けた。
ガラッと少し低い音を立てながら開く扉。
その音に反応する様に中にいた人たちが同時にこちらを向く。
「……」
緊張した顔が私に向けられていた。
まあ、最初だから当たり前か。
静まり返る教室は少し居心地が悪いが、気にする事なく教室に足を踏み入れた。
自分の席を確認して歩き出す。
「……」
席に着いたはいいけど隣の男の子に凄く見られている気がする。
強い視線に我慢が出来なくなった私は、そっちに顔を向けた。
「あ……あの……」
「あっ……ワリィ!!
可愛かったから見惚れてた」
「……はい!?」
何だこの人は。
いきなり何を言い出すのかと思ったら。
私はからかわれているのだろうか。
そう思ったが、赤くなった顔を見ると何も考えられなくなる。
「いや……何でもねぇよ!
俺は高岡 亮太(たかおか りょうた)!よろしくな!!」
ニカッと浮かべた男の子は真っ直ぐと手を最伸ばしていた。
黒い髪が彼の笑顔と整った顔つきを引き立てている。
「私は高瀬 真希(たかせ まき)。こちらこそよろしくね!!」
差し伸ばされた手に自分の手を重ねる。
高岡 亮太くんか。
高校で初めて出来た友達だ。
嬉しさに顔を緩めながら私は笑った。
新たなスタートの幕開けは順調の様だ。