夢が繋げた未来~何度倒れても諦めないで~
なにこの胸のざわめきは。
よく分からないけれど原田選手を見ていたら胸が苦しくなる。
シャボン玉の様に儚く消えて壊れてしまう、そんな感じがした。
「……」
黙ったまま天を仰ぐ彼。
目を閉じているし、表情は分からない。
でも、哀しそうな雰囲気が漂っている事は分かる。
それにさっき原田選手が言った『これからも蒼井を頼む』って言葉。
このニュアンスがどうも引っかかるんだ。
一見、普通の事の様にも聞こえるけれど原田選手の雰囲気と合せると……。
まるで、自分は居なくなってしまう様な言い方だ。
私さえいれば先生は大丈夫。
そう言っている様で、でもその時の原田選手は哀しそうで。
矛盾だらけの想いが何を示しているかなんて分からない。
だけど、そんな私が言えるたったひとつの事は。
「先生にとって原田選手は特別なんですね」
きっと誰にも割り込む事が出来ない絆が2人の間にはある。
目には見えないけれどそれは何よりも強いんだ。
「何を言って……」
よほど驚いたのかさっきまで寝転んでいたはずの彼は勢いよく起き上がっていた。
隣に座っていた私を呆然と眺めながら戸惑った様に瞳を揺らしている。
原田選手は気が付いていないかもしれない。
だけど先生は原田選手にたくさん感謝をしているに違いない。
だって。
『目の前が真っ暗になりました。
もう……何をしていいかも分からない。
“死にたい”そう思った事も何度もあります』
先生が苦しんでいた時に1番近くで支えてきたのが原田選手で。
先生が最悪な決断をしなくて済んだんのも彼の助けがあったからに違いない。
もし原田選手が居なかったら、先生は……今みたいに前を向けていないのかもしれない。
私はそう思う。
「だって先生が困った時や、嬉しい時は必ず原田選手に報告をしているじゃないですか!」
先生が怪我をした時に相談をしたり。
新しい夢を追いかける決意が出来た事を話したり。
今回の私や高岡くんの件だって原田選手を頼りにした。
それって本当に凄い事なんだって思う。
頼れる人がいる事は幸せだし。
信じられるから、大切に想っているから、頼れる訳だし。
先生にとって原田選手はかけがえのない親友なんだって思う。
よく分からないけれど原田選手を見ていたら胸が苦しくなる。
シャボン玉の様に儚く消えて壊れてしまう、そんな感じがした。
「……」
黙ったまま天を仰ぐ彼。
目を閉じているし、表情は分からない。
でも、哀しそうな雰囲気が漂っている事は分かる。
それにさっき原田選手が言った『これからも蒼井を頼む』って言葉。
このニュアンスがどうも引っかかるんだ。
一見、普通の事の様にも聞こえるけれど原田選手の雰囲気と合せると……。
まるで、自分は居なくなってしまう様な言い方だ。
私さえいれば先生は大丈夫。
そう言っている様で、でもその時の原田選手は哀しそうで。
矛盾だらけの想いが何を示しているかなんて分からない。
だけど、そんな私が言えるたったひとつの事は。
「先生にとって原田選手は特別なんですね」
きっと誰にも割り込む事が出来ない絆が2人の間にはある。
目には見えないけれどそれは何よりも強いんだ。
「何を言って……」
よほど驚いたのかさっきまで寝転んでいたはずの彼は勢いよく起き上がっていた。
隣に座っていた私を呆然と眺めながら戸惑った様に瞳を揺らしている。
原田選手は気が付いていないかもしれない。
だけど先生は原田選手にたくさん感謝をしているに違いない。
だって。
『目の前が真っ暗になりました。
もう……何をしていいかも分からない。
“死にたい”そう思った事も何度もあります』
先生が苦しんでいた時に1番近くで支えてきたのが原田選手で。
先生が最悪な決断をしなくて済んだんのも彼の助けがあったからに違いない。
もし原田選手が居なかったら、先生は……今みたいに前を向けていないのかもしれない。
私はそう思う。
「だって先生が困った時や、嬉しい時は必ず原田選手に報告をしているじゃないですか!」
先生が怪我をした時に相談をしたり。
新しい夢を追いかける決意が出来た事を話したり。
今回の私や高岡くんの件だって原田選手を頼りにした。
それって本当に凄い事なんだって思う。
頼れる人がいる事は幸せだし。
信じられるから、大切に想っているから、頼れる訳だし。
先生にとって原田選手はかけがえのない親友なんだって思う。