夢が繋げた未来~何度倒れても諦めないで~
世界記録に並んだり、スカウトをされたり、選抜候補に選ばれたり。
驚く事ばかりだけれど今回は凄く嬉しい。
だって選抜に選ばれて日本を代表として試合に出れば嫌でも注目をされる。
そこでいい成績を残せたらオリンピックがぐっと近くなるかもしれない。
興奮から我を忘れて先生を抱きしめる力を強くする。
「先生!私頑張ります!!」
「はい。頑張りましょう」
先生もしっかりと抱きしめ返してくれる。
その時だった。
カシャリと機械音が一瞬だけ響き渡った。
「……」
先生の腕の中でキョロキョロと辺りを見渡すが誰もいない。
気のせい……?
そう思おうとしたけどドクンドクンと心臓が揺れ動いている。
何なのこの感じ。
不安な気持ちになっていればそれを振り払う様に背中を擦られた。
「どうかしましたか?」
「……いえ、何でもありません!
それより高岡くんにも早く知らせてあげましょう!」
「……そうですね。では行きましょうか」
先生は優しく私を離すとゆっくりと歩き出した。
先生が見ていないことを確認して私はもう1度辺りを見渡した。
でもそこにはガランとした階段や廊下があるだけだ。
念のために階段の上の方を見上げたけれど誰かがいる気配はない。
「高瀬さん?」
「今行きます!」
私が来ない事に気が付いたのか心配そうに振り返る先生。
何の確信もないのに言っても仕方がない。
要らない不安をさせるのも申し訳ないし。
そう思い先生の元へと駆け寄った。
騒ぎ立てる胸を必死に押し隠しながら。
驚く事ばかりだけれど今回は凄く嬉しい。
だって選抜に選ばれて日本を代表として試合に出れば嫌でも注目をされる。
そこでいい成績を残せたらオリンピックがぐっと近くなるかもしれない。
興奮から我を忘れて先生を抱きしめる力を強くする。
「先生!私頑張ります!!」
「はい。頑張りましょう」
先生もしっかりと抱きしめ返してくれる。
その時だった。
カシャリと機械音が一瞬だけ響き渡った。
「……」
先生の腕の中でキョロキョロと辺りを見渡すが誰もいない。
気のせい……?
そう思おうとしたけどドクンドクンと心臓が揺れ動いている。
何なのこの感じ。
不安な気持ちになっていればそれを振り払う様に背中を擦られた。
「どうかしましたか?」
「……いえ、何でもありません!
それより高岡くんにも早く知らせてあげましょう!」
「……そうですね。では行きましょうか」
先生は優しく私を離すとゆっくりと歩き出した。
先生が見ていないことを確認して私はもう1度辺りを見渡した。
でもそこにはガランとした階段や廊下があるだけだ。
念のために階段の上の方を見上げたけれど誰かがいる気配はない。
「高瀬さん?」
「今行きます!」
私が来ない事に気が付いたのか心配そうに振り返る先生。
何の確信もないのに言っても仕方がない。
要らない不安をさせるのも申し訳ないし。
そう思い先生の元へと駆け寄った。
騒ぎ立てる胸を必死に押し隠しながら。