夢が繋げた未来~何度倒れても諦めないで~
高岡くんと話していれば教室の扉が開いた。
「皆さん、席についてください」
扉から入ってきたのは背の高い男の人だった。
格好良い。
そのひと言しか出ないくらいの容姿だ。
多分、ここにいる全員がそう思っただろう。
そのせいか少し騒がしかった教室が一瞬で静まり返った。
前を見ればフワッとした茶色い髪の毛が目に入った。
優しい顔つきの若い男の人。
スーツ似合いすぎでしょ。
見惚れていれば再び優しい声が広がる。
「皆さんの担任の蒼井 優哉(あおい ゆうや)です」
黒板に書かれた字は声と同じ優しいものだった。
「蒼井先生……か……」
優しそうな人だな。
ぼんやりと先生を眺めていれば後ろから小声にしては大きい声が聞こえてきた。
「格好良いよね蒼井先生!」
「そうだね~。
女の子たちの目がハートになってるよ」
「本当だ~!!」
私の後ろの席の女の子は周りを見ながら可笑しそうに笑っていた。
「あっ!自己紹介忘れてた!
アタシは玉木 由梨(たまき ゆり)」
「私は高瀬 真希。よろしくね!えっと……」
なんて呼べばいいか迷っていると玉木さんが助け舟を出してくれる。
「由梨でいいよ!よろしく真希!」
彼女の笑顔に私もつられて笑う。
「よろしく由梨!」
女の子の友達が出来た。
初日からついてる、冷静に考えながらも心は弾んでいた。
「皆さん、席についてください」
扉から入ってきたのは背の高い男の人だった。
格好良い。
そのひと言しか出ないくらいの容姿だ。
多分、ここにいる全員がそう思っただろう。
そのせいか少し騒がしかった教室が一瞬で静まり返った。
前を見ればフワッとした茶色い髪の毛が目に入った。
優しい顔つきの若い男の人。
スーツ似合いすぎでしょ。
見惚れていれば再び優しい声が広がる。
「皆さんの担任の蒼井 優哉(あおい ゆうや)です」
黒板に書かれた字は声と同じ優しいものだった。
「蒼井先生……か……」
優しそうな人だな。
ぼんやりと先生を眺めていれば後ろから小声にしては大きい声が聞こえてきた。
「格好良いよね蒼井先生!」
「そうだね~。
女の子たちの目がハートになってるよ」
「本当だ~!!」
私の後ろの席の女の子は周りを見ながら可笑しそうに笑っていた。
「あっ!自己紹介忘れてた!
アタシは玉木 由梨(たまき ゆり)」
「私は高瀬 真希。よろしくね!えっと……」
なんて呼べばいいか迷っていると玉木さんが助け舟を出してくれる。
「由梨でいいよ!よろしく真希!」
彼女の笑顔に私もつられて笑う。
「よろしく由梨!」
女の子の友達が出来た。
初日からついてる、冷静に考えながらも心は弾んでいた。