夢が繋げた未来~何度倒れても諦めないで~
この先、高校や大学で男女混合で水泳をやるのは別に構わない。
むしろ楽しみだ。
強い人と泳げるなんて嬉しいに決まっている。
でも荒城中学の男子水泳部は。
「……」
「……」
女子部員と顔を見合わせながらタメ息をついた。
それもそのはず。
「ちぃーす」
「男女混合って聞いてやる気出ちゃった~」
「頑張ろうね~」
次々と入ってくる男子水泳部員に私たちはバレない様にタメ息を吐く。
男子水泳部もこの学校では有名だ。
“不良の集まり”
“クズ集団”
こんな形で有名なのはどうかと思うが。
そんな人たちと部活なんて出来ない。
「真希……これから大丈夫かな?」
「大丈夫だよ!私たちは私たちで頑張ろう!」
「そうだね!目指せ全国!」
「おー!」
私たちはこのまま頑張るだけ。
そう思って皆で拳を空に突き上げた。
「練習しよ!」
私たちが練習を始めようとした時
「みんな集合」
顧問が呼ぶ声が聞こえ私たちは急いで集まる。
男子たちもノロノロと集まってきた。
何か変な感じだな、男子と一緒って。
いつもは時間帯を区切って練習していたから不思議な感じしかしない。
「両キャプテン出て来い!」
「真希!呼ばれてるよ!」
そっか、私がキャプテンだった。
2年でキャプテンを引き継いだ私。
まだ慣れない為、反応が遅れてしまう。
急いで前に出れば知らない男の人が目の前に現れた。
まだ20代前半であろうイケメンな男の人。
女子部員はキャーキャー騒いでいるが私は“誰?”っていう気持ちの方が大きかった。
「新しくコーチに就任する三井 健也(みつい けんや)だ」
コーチ?
首を傾げる私に三井先生は爽やかな笑みを浮かべた。
「お前が高瀬 真希か?」
「あ……はい!
よろしくお願いします」
バッと頭を下げれば『そんな堅苦しくなんなよ』と笑われた。
第1印象は“いい人”それしか当てはまらなかった。
むしろ楽しみだ。
強い人と泳げるなんて嬉しいに決まっている。
でも荒城中学の男子水泳部は。
「……」
「……」
女子部員と顔を見合わせながらタメ息をついた。
それもそのはず。
「ちぃーす」
「男女混合って聞いてやる気出ちゃった~」
「頑張ろうね~」
次々と入ってくる男子水泳部員に私たちはバレない様にタメ息を吐く。
男子水泳部もこの学校では有名だ。
“不良の集まり”
“クズ集団”
こんな形で有名なのはどうかと思うが。
そんな人たちと部活なんて出来ない。
「真希……これから大丈夫かな?」
「大丈夫だよ!私たちは私たちで頑張ろう!」
「そうだね!目指せ全国!」
「おー!」
私たちはこのまま頑張るだけ。
そう思って皆で拳を空に突き上げた。
「練習しよ!」
私たちが練習を始めようとした時
「みんな集合」
顧問が呼ぶ声が聞こえ私たちは急いで集まる。
男子たちもノロノロと集まってきた。
何か変な感じだな、男子と一緒って。
いつもは時間帯を区切って練習していたから不思議な感じしかしない。
「両キャプテン出て来い!」
「真希!呼ばれてるよ!」
そっか、私がキャプテンだった。
2年でキャプテンを引き継いだ私。
まだ慣れない為、反応が遅れてしまう。
急いで前に出れば知らない男の人が目の前に現れた。
まだ20代前半であろうイケメンな男の人。
女子部員はキャーキャー騒いでいるが私は“誰?”っていう気持ちの方が大きかった。
「新しくコーチに就任する三井 健也(みつい けんや)だ」
コーチ?
首を傾げる私に三井先生は爽やかな笑みを浮かべた。
「お前が高瀬 真希か?」
「あ……はい!
よろしくお願いします」
バッと頭を下げれば『そんな堅苦しくなんなよ』と笑われた。
第1印象は“いい人”それしか当てはまらなかった。