夢が繋げた未来~何度倒れても諦めないで~
「お前ら……何してんだ」


真っ暗な視界の中で誰かの声が聞こえた。


「み……三井先生!?」

「や……ヤバくねぇ!?」

「逃げようぜ!!」


私を押さえつけていた男たちはバタバタと音を立てながら走って行った。

良かった、本当に。
安心した様に私の瞳からは涙が溢れ出した。


「ったく……何やってんだか」

「三井先生……」

「ほら、これでも羽織ってろ」


バサッと私に投げられたのは三井先生の物だと思われるタオルだった。


「あ……ありがとうございます」


三井先生は大嫌い。
だけど助けてくれたのに変わりはない。


「ありがとう……ございます」


三井先生が来てくれなかったら
私は今頃。


「ったく……泣くんじゃねぇよ。
面倒くせぇな……」


そう言いながら三井先生は私に近づいてくる。


「み……三井先生!?」


三井先生はひょいっと私を抱きかかえるとそのまま何処かへと運んでいく。
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